【マレーシアの国産車】
マレーシアで国産車を製造しているの?と思う方も多いと思いますがPROTON(プロトン)やPERODUA(プロドゥア)などマレーシア国内では大きなシェアを持っております。
■PROTON http://www.proton.com/
マハティール首相が1982年に国民車構想を打ち出し、1983年に国民車メーカー・プロトン社を設立しました。現在ではこのproton(プロトン)が国内シェアNO1です。2000年時点での生産台数は17.9 万台で、市場占有率は約52%に達しているといわれております。設立当初より三菱自動車工業、三菱商事も出資しており、特に三菱自動車からは技術提携を受け、三菱の車種をベースとした様々な国産車を生産しています。
このために街角では日本でおなじみのランサーやミラージュといったボディーをしたProton車をよく見かけます。ちょいと屋台に晩御飯を食べにいこうと道路の端に駐車しようと思ってみると右も左も色違いのおんなじproton車ということが多々あります。プロトン社はその後、94 年にシトロエン、95 年にローバーと技術提携を結び、さらにロータス社を買収してさらなる新技術の導入を試みている模様です。
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街でよく見かけるPROTON WIRAです。妻の実家の前のスナップです。
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当たり前といえばそうですが、年中暑い国なのでエアコンはクーラーのみです。
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WIRAの室内です。
シフトレバーの横にある黄色のものはレバーが動かないようにロックするセキュリティー用の道具です。
深夜、街のパーキングに駐車している時に助手席の窓ガラスが割られてCDプレーヤーが盗まれてしまいました。これは翌朝撮影した写真です。ガラスの破片がドアにも少し散らばっています。盗難が非常に多いので自己防衛が必要です。新しい車や高価なカー用品など狙われやすいので注意しましょう。 |
■PERODUA http://www.perodua.com.my/
国内第2の自動車メーカーであるプロドゥア社製も増えてきました。こちらは日本のダイハツと関連があり、日本でおなじみの軽自動車ミラをモデルにした【Kancil】(カンチル:小さい鹿の意味)をはじめRVタイプの【Kembara】や1BOXタイプの【Rusa】などいろいろなタイプの車があります。
【マレーシアの国産車以外の車】
■TOYOTA VIOS http://www.toyota.com.my
トヨタと中国の自動車メーカー天津一汽夏利との合弁会社である天津トヨタが生産した新型コンパクトセダン「VIOS」は、トヨタが初めて中国で生産する乗用車として開発されたものです。中国国内だけではなく東南アジア諸国にも輸出されているようです。国産車PROTONよりも少し高めでVIOS 1.5 の価格帯はRM 74000 〜RM81000ということですが、TOYOTAブランドは人気があるようで納車まで半年かかる時もあったようです。
マレーシアの妻の実家所有のVIOSです。
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VIOSを磨いている妻の父です。
とても大切にしております。 |
■他の日本の自動車メーカーのマレーシアのウエーブサイト
マレーシアの車メーカーのホームページってやたらフラッシュとか使用していてブロードバンドでも少し重いかなって感じします。まだダイアルアップが多いマレーシア国内ではなおさらではないでしょうか?
【お値段はどれぐらい?】
マレーシアの自動車は所得水準を考えれは非常に高価なものです。国産車プロトンのWIRA(1300ccの最低グレード)でも日本円にして約170万円です。物価水準や所得がおおよそ日本の1/3と考えると、日本では500万ぐらいの車ということになります。日本ではかなりの高級車が買えますね。
さらに輸入車には160〜300%の関税が課せられます。つまりHONDAアコード1000万円、ベンツ2000万円ぐらいになるのでしょうか。日本の感覚でいうとアコードが3000万円、ベンツが6000万円といった感じです。
中国系が通う中華中学校の先生がHONDA アコードに乗っていたのを覚えています。よく考えてみると超高級車に乗っていることになりますね。
こんなに高価な車ではありますが、やはり必需品ですので大変なローンを組んで購入するようです。こんなに高価なのですが、マレーシアの運転マナーは非常に悪く、交通事故も非常に多いようです。車線減少で渋滞している場合は路肩走行は当たり前なようで、物理的に前に進むことができる限り進もうとします。ウインカーを出さないで曲がるとか、右折車線でも直進するとか細かいことは気にしません。日本と同じ左側通行ですがマレーシアで運転する方はかなり注意が必要です。
自家用車が買えない人は2輪車が主な足となります。父と母と小さい子供が3人、4人でバイクに乗っている光景は珍しくありません。これも危ないといってしまえばそれまでですが、なんだかとても器用に乗りこなしていて、家族がひとつになって進んでいく様子をみると暖かい気持ちになってきます。
■朝の市場の風景です。モト(バイク)も庶民の重要な足です。
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