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【マレーシアの音楽シーン】
マレー、中華、インドの各民族が暮らすマレーシア。文化や習慣の違う民族が同じ国籍として生活している国。お互いの文化を尊重しつつも、民族文化の核の部分は決して交じり合うあうとこはないようです。それは音楽シーンを見ても良くわります。
英語が堪能なので、アメリカやイギリスといった英語の歌はどこのCDショップでも見かけるのですが、店によっては中国語メインとかマレー語メインのお店もあるようです。もちろん大手CDショップに行けばあらゆるジャンルがありますが、ショッピングセンターの一角にある小さなCDショップなんかでは経営者が中国系の場合は、ほとんどが台湾や香港系のポップスで日本の人気どころも、ちらほらあるといった感じでしょうか。JPOPも広く受け入れられていることからも分かるように、やはり中国系は歌謡曲的要素の強い音楽が好きなようです。マレー系の音楽をあまり聴くことがなかったので、お店の方に人気のあるマレー系音楽をピックアップしてもらい視聴したことがありました。メタルあり、R&Bあり、歌謡曲ありと様々なジャンルがありました。マレーの民族音楽的と洋楽のエッセンスを合わせて、日本の歌謡を隠し味で加えた音。言うならば、こってりとしたマレーの民族音楽というスープに、洋楽という定番の具をのせて、歌謡曲というお酢を加えてさっぱりめに仕上げたラーメンの味(謎)のように、マレー独特の音がそこにはありました。
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中国系の方々は中国語の歌を聞きます。主に台湾や香港で活躍するアーティストが主です。日本文化を広く受け入れている台湾では、サザンやkiroroなど多くの日本の作品が中国語化されていますし、香港スターも日本で活躍しているので聞いていても自然に入っていけます。KLのチャイナタウンではKiroroの海賊版CDを見かけました。またあるCDショップには山口百恵大全集の現地版とみられるCDが売ってありました。日本では決して手に入らないレアなCDです。
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